2010年10月25日月曜日

三浦つとむ『弁証法はどういう科学か』

三浦つとむ『弁証法はどういう科学か』(講談社現代新書)、講談社、1968年.

構成(pp.1-121.):
1 世界のありかたをどう見るか/2 弁証法はどのように発展してきたか/3 「対立物の相互浸透」とはどういうことか(※〈3〉認識論と弁証法――その一、絶対的真理と相対的真理および真理と誤謬との関係)

引用:
「真理は真理、誤謬は誤謬でどこまでいっても変わらない、この考えかたは形而上学です。真理は一定の条件において誤謬に転化するという媒介関係を認める、これが弁証法です。」(p.117)

コメント:
・弁証法が英語で'dialectic'であることを知り、それをなんとなく不思議に思い、以前この新書を買ったことを思い出して再読。
・買った当時も読んだが、ほとんど理解不可能だった…。今回は以前よりは理解できていると思う(理解できていない箇所にある程度自覚的であるため)。
・引用したのは、ある一定の条件下での真理が拡大して適用されることによって誤謬となることを説明した箇所。その「一定の条件」が何なのかを常に押さえる必要がある。

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