2010年10月18日月曜日

福田歓一『近代の政治思想』

福田歓一『近代の政治思想―その現実的・理論的諸前提―』(岩波新書A2)岩波書店、1970年.

●三 近代政治思想の原理構成(pp.95-160.)

引用:
・理性について
「この理性は人間をはなれてその絶対性を誇るような理性ではなくて、どこまでもなまみの人間にになわれ、その生存の欲求と結びついた、いわば感性と接点をもった人間の能力でありました。」(p.159)

コメント:
・ルソーの人間観。感性と切り離された理性ではなく、それと結びついたものとしての理性。それは、「社会の主人として政治に参加することによって、理性にまで高められる」(p.158)ものであること。
・『エミール』も読み直そう。

0 件のコメント:

コメントを投稿