2010年10月19日火曜日

教材の電子化の帰結とは?

先日のNHKのとある番組で教材の電子化が取り上げられていた。

日本はICTに関する教育が遅れているという論調が大半で、海外(韓国やフランス)では一人に一台パソコンが与えられるようになる、という事実が日本の危機を伝えていた。

しかし、果たして教材の電子化をすすめることがそのままICTに関する教育につながるのだろうか。インターネットなどの電子メディアに関するリテラシーの涵養と、教材の電子化がもたらすであろう帰結(おそらく学校の市場化)をどのように考えればよいのだろうか。

参考:
「学校の内側と外側の間の温度差がほとんどなくなってしまった。『外部は存在しない。世界はすべてあますところなく〈市場〉に埋め尽くされている』というのが現在、学校で日々子どもたちが実感させられていることです。彼らが欲望することを教えられているのは『商品』であり、もはや『叡智の境位』ではありません。」(内田樹『街場の教育論』ミシマ社、2008年、p.185)

0 件のコメント:

コメントを投稿