2011年2月2日水曜日

【審議会情報】グローバル化社会の大学院教育

【審議会情報】
・グローバル化社会の大学院教育~世界の多様な分野で大学院修了者が活躍するために~答申
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo0/toushin/1301929.htm

グローバル化社会の大学院教育~世界の多様な分野で大学院修了者が活躍するために~答申
グローバル化社会の大学院教育~世界の多様な分野で大学院修了者が活躍するために~答申(ポイント版)
グローバル化社会の大学院教育~世界の多様な分野で大学院修了者が活躍するために~答申(概要)

ポイント版より:
<経緯>
・平成17(2005)年「新時代の大学院教育」(中央教育審議会答申)の提言
 ――大学院教育の実質化(教育の課程の組織的展開の強化)
 ――国際的な通用性、信頼性(大学院教育の質)の向上
<検証結果・課題>
・博士課程の問題点
 ①博士の学位が如何なる能力を保証するものかの共通認識が未確立
 ②後期の教育が個々の担当教員がそれぞれの研究室等で行う研究活動を通じたものにとどまること
 ③大学院が養成する人材像と産業界等の評価や期待に関する認識の共有が十分でなく、修了者の多様なキャリアパスが十分に開かれていないこと
 ――学生が博士号取得までのプロセスや経済的負担、キャリアパスに関する十分な見通しを描くことができないことが大きな課題
<「日本」の生き残りをかけて…>
「世界に先んじて進む少子高齢化と人口減少を迎える我が国が、将来にわたって成長し続け、世界の中で存在感を発揮し続けるためには、人類社会が直面する未知の課題を世界に先駆けて解決に導き、その成果を世界に展開することのできる高度な人材の輩出が必要であり、博士課程教育の飛躍的な充実が急務」(強調―引用者)
<改善方策>
1.学位プログラムとしての大学院教育の確立
  修得すべき知識・能力が明確な学位プログラムとしての大学院教育を確立し、学生の質を保証
2.グローバルに活躍する博士の養成
  課程を通じ一貫した博士課程教育を確立し、グローバルに活躍する高度な人材を養成

重要:
「研究テーマや研究方法、詳細な工程等を記載した研究計画の作成や研究進捗状況の中間発表等を通じ、学生と教員との間で学位授与に必要なプロセスを確認・共有」

疑問:
「広範なコースワークや複数専攻制、研究室ローテーションなど研究室等の壁を破る統合的な教育を経て、独創的な研究活動を遂行する一貫した学位プログラムを構築」
・何年間で修了することが想定されているのか?研究室の壁は阻害要因?組織化の問題?研究の独創性はどこから生まれるのか?
「体系的に知識・能力を修得させるコースワーク等が充実」
・誰にとっての体系的な知識なのか?時間はかかるけれども、院生が各自で自分の知識を体系化していく必要あり。既存の体系化された枠組みを打ち破るような研究が必要なのでは?
「広範なコースワークや統合的な教育を行い、基礎的能力を厳格に審査」
・誰がどのように見極めるのか?基礎的な能力の基準をどのようにつくるのか?
・これまでの大学院教育のよかった点はどこにあるのか?今の時代に合わない部分のみが焦点化されているような印象も受ける。大学院教育は誰がどのように担ってきたのか?

文科省HP
人文学及び社会科学の振興について(報告)-「対話」と「実証」を通じた文明基盤形成への道―
カール・セーガン『人はなぜエセ科学に騙されるのか』(2010年8月17日火曜日)より再掲。まだ読めてません…。

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