2010年8月11日水曜日

テッサ・モーリス=スズキ『批判的想像力のために』

テッサ・モーリス=スズキ『批判的想像力のために―グローバル化時代の日本』平凡社、2002年.

※岩渕(2010)、塩原(2010)の引用から芋づる。

メモ:
1996~2002年に発表された著者の論文集。9.11についての記述もある。

構成:
Ⅰ 誰が語るのか/Ⅱ 開かれた日本のために/Ⅲ グローバリゼーションとデモクラシー

コメント:
・筆者の「1899年体制」(p.143-148.)に着目。この血統主義に基づく国籍法が日本国民=日本人(民族)という「想像」を常に喚起してきたものといえるのではないか。
・「多国籍企業と国民国家は補完関係にあったのである」(p.176)という記述は、サッセン(1999)と共通している。
・「シティズンシップと多文化主義」(pp.236-238.)ではT.H.マーシャルのシティズンシップ論が見落とした論点として、第4のレベルでのシティズンシップ(文化的シティズンシップ)に言及している。さらに、それが政治論争の鍵となり「多文化主義」(文化的多様性の公認/文化的多様性が富、地位、権力の永続的不平等性の理由や根拠になることを拒否する試み)として知られる政治戦略となったという。

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