大澤真幸「第一部 原型:ナショナリズムの由来/Ⅰ 普遍主義の倒錯」『ナショナリズムの由来』講談社、2007年、pp.49-111.
構成:
1 普遍主義の倒錯/2 ネーションの空虚な規定/3 ナショナリズムの三つのパラドクス/4 ネーションの三つの条件/5 ネーションの誕生日
コメント:
・基本的にアンダーソンを踏襲して論を展開している。
・ネーションは「生活様式の同一性」によって区別されるということの意味(p.74,102)は?実態としてなのか、それとも理念(規範)としてなのか。意識的には書き分けられていないようである。一見するとネーションを文化的同一性によって特徴づけているようにも受け取れる。
・一番すとんと理解できたのは、「ネーションの一つの特徴は、ときに熱狂にまでいたる、平等についての大衆的な幻想である」という箇所(p.105)。わたしがこの点からナショナリズムを理解したいということでもあるだろう。
・ナショナリズムを現実の不平等に対する異議申し立てとして考えるということ。すなわち、「民衆」が結託するための理念としてのナショナリズムという側面。(これは運動論的解釈になるだろうか。いわゆる、「下からの」ナショナリズム?民衆の思想であるからそこ、平等を志向するからこそ、偉大な思想家を生みだしはしなかった?)
2010年9月13日月曜日
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ネーションをどのように超えるのか、ということを基本的には考えているが、ここで言っていることは、その運動としての側面をないがしろにしないということ…だと思う。
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